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理事長所信

2022年度

(一社)那須野ヶ原青年会議所

 理事長 大髙 久尚

 

【はじめに】

1973年に創立した大田原青年会議所は、一般社団法人那須野ヶ原青年会議所へと名称を変え、本年50周年を迎えます。設立当初より、「修練」「奉仕」「友情」の3信条のもと、若き力を集結させ、明るい豊かな社会の実現を目指し活動・運動を行って参りました。

私たち青年会議所が行う運動は、地域により良い変化をもたらすものであるとともに、JAYCEEとして成長したメンバー自らが、様々な場面でその力を発揮することにより、地域の発展を牽引してきました。

 50周年という節目に、私たちはこれまでの運動を振り返り、本日まで当青年会議所の歩みを紡いでくれた諸先輩方、行政や関係諸団体、青年会議所の活動・運動に理解と期待を寄せて下さっている市民に対し、改めて感謝の意を表するとともに、私たちが描くこの地域に対するビジョンを発信、共有することで、志を同じくして、地域と共に那須野ヶ原の未来を歩んでいくことができると考えます。

 

【まちづくりに対して】

 現在、人類は未曾有の危機に直面しています。気候変動や感染症の発生、貧困格差、紛争など、人間が地球上で生存する基盤まで揺らいでいます。

日本においても、自然災害の増加、鈍化する経済成長、エネルギー問題など解決しなくてはならない課題が山積みであり、私たちの地域にも同様の課題が存在します。

2030年までに達成を目指すSDGsは、環境、社会、経済の調和のもと17つの目標が設定され、誰一人取り残さない持続可能な世界を目指しています。壮大なことの様に感じますが、解決の術は必ずあるはずですし、この地域を所管する那須野ヶ原青年会議所としましても、私たちの住まう地域の持続可能性に向き合うべきです。

地域課題は相互に繋がり合っていることが多く、広い視野で社会全体を捉え、地域の強みや多様性に着目し、レバレッジポイントに働きかけることにより、前向きな変化を起こし、包括的に課題を解決することができます。

青年会議所は、もともと地域を広く捉える視点があります。地域の能動的市民として、常にまちづくりに対する意識を働かせることは勿論のこと、多くの対話の中から地域課題の本質を見定め、地域にパートナーシップを形成し、繋がりによる相乗効果を発揮させて、那須野ヶ原の変革の起点となる運動を行います。

本年は「那須野ヶ原の持続可能性」をテーマに、各委員会が共通目的のもと協働し、地域に対しインパクトのある運動を展開します。

 

【まちづくりの担い手として学ぶべきこと】

 この地域が将来に渡り持続可能であり続けられるためには、地域経済の中心的担い手である私たち青年が、率先してまちづくりを学び、先見性や多様な価値観を持って、地域形成に関わっていくことが必要です。

まず、持続可能なまちづくりには、将来あるべき地域の姿を具体的にイメージできることが必須です。近年注目されている循環型社会や循環経済について学ぶことで、地域を俯瞰し、包括的な視点を養うことで、地域の環境、社会、経済の結びつきを捉えることができます。

那須野ヶ原には豊かな自然資源、それらを活かした農業や観光等の産業があり、開拓の歴史から、変化を受け入れ未来を切り拓く精神性があります。地域に繋がりが生まれ、資源や経済の循環する社会システムを構築することができれば、那須野ヶ原の持続可能性を確実に高めることができます。

次に、デジタルの可能性について学ぶことが必要だと考えます。私たちの日常は、今やデジタルとは切り離せないものとなっています。世界的に見ればデジタル分野において日本は遅れをとっていますが、今後、society5.0の超スマート社会の実現に向けてその流れが加速していくことは確実です。地方においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)は、地域課題の解決や経済成長の要となります。

 これら学びは、より強靭で持続可能な地域をつくり、私たちが安心して暮らすために必要なことです。学びの中から様々な気づきを得て、社業や地域活動に積極的に取り入れることで、那須野ヶ原の持続可能な発展に繋げます。

 

【次世代人材の育成について】

 今の子供たちは、SDGsの達成、society5.0の超スマート社会の中で生きる世代です。変化が激しく未来予測が困難な時代に、新しいものを積極的に取り入れながらも、人としての感性を働かせ、社会、人生をより豊かなものにしていくことが必要です。

SDGsは、不確実性の高い時代に10年後も持続可能な社会であるという答えを示していますが、解き方が載っている訳ではありません。次世代を生きる子供たちは、自ら考え、自身の好きなこと、やりたいこと、得意を活かして、一人ひとりが問題の解き方を見出し、未来の道筋を創っていかなくてはなりません。

 那須野ヶ原には、豊かな自然、それを活かした歴史や文化、産業があります。子供の頃から、人や地域に直に触れ合うことで、人の営みの中にある豊かさを心に刻み、将来、社会の為に活用できる地域資源の引き出しを増やすことができます。

 この地域を肌で感じ、仲間とともに未来を考える経験を通し、パートナーシップの大切さ、持続可能な社会という壮大な答えに辿り着くために必要な創造力や多様な価値観を身に着け、未来を切り拓く力を養うことができると考えます。

 私たち大人の責任として、子供たちに地域社会における学びの機会を提供し、持続可能な未来の創り手を育てていかなくてはなりません。

 

【組織づくりについて】

 青年会議所は、会員に対し社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供し、地域のリーダーを輩出する機能を備えた団体です。役職を担い、事業の企画、運営の経験から組織を学び、様々な気づきを得て会員相互に高め合える機会は、青年会議所活動の醍醐味です。

 近年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、思うように活動が行えていない状況が続いていますが、その影響は私たちだけではありません。いかなる状況の中でも理念や使命、活動の意義を持つことで、いかなる障壁をも超えて運動を展開することができるはずです。改めて青年会議所の基本を大切に、芯のある組織を目指していきたいと考えます。

 

【会員拡大について】

 青年会議所には卒業があり、単年度制により毎年役職が入れ替わることで、常に若い組織であるという素晴らしい特徴があります。しかし、新たに会員を迎え入れることができなければ、会員数は減少し、学び合う機会の損失、組織力の低下に繋がります。

拡大の秘訣は、会員一人ひとりが青年会議所活動の意義を理解し、地域に対する想いを持って多くの人と対話をすることです。

 青年会議所活動の根幹である事業の質を高め、インパクトのある運動を行い、広く発信することで会の認知度や共感を増やし、理念共感型の会員拡大に繋げていきたいと考えます。

通年を通して入会対象者となる同年代との接点を多くつくり、本年10名以上の拡大を目指します。

 

【組織運営について】

 青年会議所は、本気で向き合えば向き合うほど、得られる気づきは多くなりますが、人の時間は有限です。仕事や家庭、全ての場面においてバランスを取りながら時間の調整をしていかなければ、どこかに歪が出てしまいます。貴重な時間を割いて青年会議所活動を行っている訳ですので、活動は計画的に行い、互いに協力し合い、効率的な運営を心掛けましょう。

 また、例会、理事会、委員会の場においても、引き締まった気持ちで臨み、メリハリのある活動を行うことで、内外から信頼される組織へと成長しましょう。

 

【結びに】

 創立50周年という節目に、私たちはこの先の50年を見据え、当青年会議所の新たな歴史的一歩を踏み出し、いかなる時も未来への起点に立ち、より良い未来に向けて考え、行動をしていかなければなりません。この地域の明日は、誰かがつくるものではなく、私たち、そしてこの地域のすべての人の営みによって創られるものです。

 一般社団法人那須野ヶ原青年会議所が、地域の方々に信頼され、地域をリードするにふさわしい組織となり、将来に渡って明るい豊かな社会の創り手でありつづけられるよう、那須野ヶ原の未来に対しての明確なビジョンと、青年としての英知と勇気と情熱をもって、総力をあげて新たな一年を駆け抜けていきましょう。

 

That service to humanity is the best work of life.

「人類への奉仕が人生最善の仕事である」

 

私が大切にしている言葉です。

地域が繋がり希望に満ちた持続可能な那須野ヶ原の実現に向けて

共に最善を尽くしましょう。

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