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理事長所信

2025年度(一社)那須野ヶ原青年会議所

理事長 川上 泰平

【はじめに】
明るい豊かな社会の実現。
創立以来、先輩諸氏が那須野ヶ原の課題と向き合い、高い志と熱い情熱で様々な運動を展開し、より良い未来を獲得するために尽力されてきました。53年目となる一般社団法人那須野ヶ原青年会議所の私たちも、つながれた歴史の重みを理解し、まちのため、地域の人のために真剣にぶつかりあい議論し、那須野ヶ原の可能性と自分たちの可能性を信じて、より良い未来のための運動を展開していかなければいけません。
まちにより良い変化を与えることができるのは青年会議所です。「このまちを良くしたい、子どもたちの未来を守りたい」という想いを、メンバー一人ひとりが胸に抱き、果敢に地域課題と向き合うことで、共感してくれる人々が増え、運動が波及し、子どもたちが誇れる活気に満ち溢れた明るい豊かな社会へとつながります。

【会議体運営】
青年会議所は、会議を重要視する団体でもあります。徹底して議論を重ね、より良いものにしていくことが青年会議所運動の第一歩です。
しかしながら、会議は出席者一人ひとりの貴重な時間を消費していることを忘れてはいけません。世の中で最も貴重なものの一つは時間です。出席者一人ひとりが会議の目的を正しく認識し、かつ積極的な姿勢をもって臨まなくてはなりません。円滑で公正・平等な進行を心掛け、建設的かつ効果的に議論ができる会議体運営を行います。

【価値の本質に迫ったまちづくり】
地域の未来を形創るためには、大胆で先進的な発想が必要です。地域の伝統を重んじつつ新しい発想を融合させ、新たな価値を創造していくことが、地域に運動を起こすことにつながっていきます。地域の魅力を誰かが伝え続けてくれるのを期待するのではなく、一人ひとりが地域の創造者として、地域の魅力は何かという、地域の価値の本質に迫り、価値を創出し続けていくことこそが、まちづくりにおける青年会議所の存在価値ではないでしょうか。
豊かな自然に恵まれた那須野ヶ原は、食や歴史・文化、伝統や人柄など多くの魅力を持ち合わせた可能性に満ち溢れた地域です。1200年以上の歴史を刻んでいる塩原温泉郷。鮎の漁獲高日本一である那珂川。広大な水田。各所、神社仏閣での祭や行事ごとなど、挙げれば
きりがないほどです。しかしながら、これらのことすべてには、そこに住まう地域の人たちの絶え間ない努力と誇りがあるからこそ、今日までつながれていることを忘れてはいけません。これら多くの魅力を最大限に引き出し未来へとつなげるためには、地域の人々の力と
私たちの強みである柔軟な発想からなる大胆な実行力、実践力、実現力が必要不可欠です。
そして、地域の人々や関係する人々が、私たちが起こした運動を継続してほしいと願ってくれることです。その願いは今後、自分たちの力で継続していきたいという想いになっていくはずです。地域住民が能動的に参画し、地域を愛し誇りをもって取り組むことができる土台を創出することが必要です。そのためにも、行政や各種団体とのこれまでの関係性に感謝しつつ、私たちの理念を理解していただき、協働して取り組むことが重要です。
地域の未来を創造していくのはそこに住む一人ひとりです。私たちは、未来の担い手である子どもたちに「かっこいい大人の背中」を見せ、未来へとつなげていかなくてはいけません。那須野ヶ原青年会議所でしかできないことを、率先して地域の先頭に立ち、先導者として地域と人々を深くつなげる価値のある運動を起こしていきます。

【生き抜く力を養う青少年育成】
科学技術の発展や社会のグローバル化などにより、私たちを取り巻く社会環境は非常に速く変化しています。これからの社会を生き抜いていくには、与えられた情報を処理するだけではなく、自身で価値を創造する能力が重要になってきます。国際社会、多様性がより一層広がる現代では、知能だけではない「生き抜く力」が必要です。この力は、子どもたちが将来、世界中の人々と競争や協力を行い、より良い社会をつくっていくために必要な力です。未来を担う子どもたちの「生き抜く力」を養うことが、重要です。
生き抜く力の一つは、生きるために必要不可欠なお金について、実生活に根差したお金の理解を深めることです。近年はクレジットカード決済やスマホ決済など、通貨や紙幣を触れることなく決済をすることが当たり前になりました。そのため、「お金を使っている」という感覚を持ちにくいが故に、知らない間にお金を使いすぎてしまうことも珍しくありません。「世の中とお金(経済)の仕組みを理解し、生き抜く力を育む」ことが子どもたちの豊かな未来へとつながります。
そして、あと一つは、多くの人と関わりながら体験を積み重ねることにより、社会を生き抜く力として必要となる基礎的な能力を養うことです。デジタル化が進む現代では、自然に直接触れる体験・経験はとても大切です。自然体験は、自分も他人も大切にする心、協力することの大切さ、臨機応変に考え行動を変化させていく力、粘り強く挑戦する力など、心と体の成長につながる力を養うことができます。日常生活では触れられない自然のなかで経験をすることは、知識と思想の財産となります。多くの体験を積み重ねていくことは、自尊心や自立心、主体性や協調性といった「社会を生き抜くための基礎的な力」を養い、子どもたちの明るい未来へとつながります。

【魅力ある那須野ヶ原青年会議所として】
青年会議所は、地域を牽引する団体として地域社会に貢献できる魅力ある人材を輩出し
地域の発展に寄与していかなければいけません。「人生最後の学舎」と言われる通り、40歳の卒業を迎えるまで三信条のひとつである「修練」の場でもあります。活動を通して、明確な成長をとげることが出来る、成長の機会を提供できる団体です。
成長の機会として、「最大限に楽しむ」が重要なことです。仲間との議論を楽しむ。様々な課題を乗り越えて事業構築を楽しむ。少し背伸びをした一歩を楽しむ。自分の成長、仲間の成長を楽しむなど、青年会議所活動の中に楽しさを見つけてもらうことができる1年にしていきます。楽しさを見つけ、積極的な行動を重ねていけば、それが「自己成長」と「奉仕活動」につながっていきます。
人は人によって磨かれます。他者と関わっている時が最も成長しているのではないでしょうか。そのような機会を多く提供できるのは、青年会議所です。私たち一人ひとりが「未来を担う人財」であることを自覚し、研鑽を重ね、魅力ある人へと成長することが那須野ヶ原青年会議所の価値を高め、地域により良い影響を与えることにつながります。

【那須野ヶ原青年会議所の存在】
那須野ヶ原青年会議所に所属するメンバーは個性に溢れ、魅力溢れるメンバーばかりです。本気でこの地域の未来を語り、夢を語り、時にはぶつかり合って「明るい豊かな社会」とは何かを真剣に共有できる、そんな仲間は青年会議所でしか出会うことができないのではないでしょうか。青年会議所は、同年代の人脈はもちろんのこと、年代や距離を越えた人脈、さらには団体同士の垣根を越えた人脈を築くことができる団体です。一人でも多くの仲間と持続可能な地域を創ることが、この地域をより良くするための一番の近道であると考えます。私たち自身が最大限に楽しんで人と地域とつながり、笑顔を連鎖していけば、自然と人が集まる魅力ある組織になっていきます。
多くの人を巻き込み、那須野ヶ原青年会議所の存在価値を確立していくことが、仲間を増やす一歩につながります。

【むすびに】
青年会議所は、地域の課題に真剣に向き合い、ひとづくり・まちづくりを通して成長の機会と人脈を広げられる団体です。那須野ヶ原青年会議所の活動・運動が、地域に共感を得られ、多くの人に賛同いただける変革の起点となれば、明るい豊かな社会の実現への一歩となると確信します。
明るい豊かな社会の実現。
それは、那須野ヶ原に住む子どもたちが将来大人になり、私たちの背中を思い出し、自らの手でこの那須野ヶ原をもっと良くしたいと活動できるよう、地域の大人として、那須野ヶ原青年会議所として、私たちが地域を愛し行動を起こし続けることです。
メンバー一人ひとりが一丸となって、果敢な一歩を踏み出し、未来ある子どもたちのため、未来ある那須野ヶ原のため、歯を食いしばりながらも笑いながら多くの仲間たちと共に駆け抜けていきます。

©2022 by 一般社団法人 那須野ヶ原青年会議所。Wix.com で作成されました。

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